経営の移管は再構築計画スタート後10年以内
現在JR西日本の鉄道路線である城端線・氷見線の再構築検討会の第3回が2023年10月23日(月)に、富山県民会館8階バンケットホールにて開催された。そして、この席において両線のJR西日本から「あいの風とやま鉄道」への将来的な経営移管を正式合意した。
※検討会委員およびオブザーバーは下記URLにて。
https://www.pref.toyama.jp/documents/36778/meibo.pdf
第3回検討会では、前回9月6日(水)開催の第2回にてあいの風とやま鉄道社長が提示した赤字補填の保証や経営移管前のレールなどの再整備、人的支援などといった、経営を引き継ぐ5条件への対応案について検討され、この日にJR西日本、沿線4市と富山県が合意に至ったモノ。
ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。
小回りが利くようになれば地域密着の輸送スタイルが形作れる!?
ココからは筆者の希望になるので、記事ではないため読まなくとも大丈夫な拙稿なのだが、ちょうど良い機会なので感想も含めて少し所見を記させていただきたい。
■高岡↔︎新高岡 間でシャトル運転をしてほしい
現在のJR北陸新幹線↔︎JR城端線新高岡駅 高岡方面の時刻表を見ると、「はくたか」↔︎城端線の時刻は約10分前後の乗り換え時間でコチラは上手く組まれていると思う。ところが「つるぎ」↔︎城端線間では程よい接続時間の列車がホボない。なのでこの区間はせめて30分ヘッドにしてほしく願いたい。ただし、このダイヤを組むためには、単線棒線中間駅の城端線新高岡駅においては、現在のJRの信号システムでは折り返し列車が組めないというのはあると思う。だが、あいの風とやま鉄道になれば地域の人の流れを把握しているだろうし、小回りが利くと思うので、この辺の信号システムは特例などで臨機応変に解決できるのでは、と期待したい。
新高岡駅前には大型ショッピングモールがあるけれども、高岡↔︎新高岡間を30分ヘッド以内のシャトル運転にすれば、自動車の運転免許がない若い人たちもショッピングモールへ行きやすくもなることだろう。
■パーク&ライドへの期待
城端線福光駅東口前には大きな駐車場が広がっている。土地所有者が誰なのかは解らないが、例えばこのスペースを使用してパーク&ライドを取り入れて、自宅↔︎福光駅間は自家用車利用、駅からは列車を利用するパターンを構築させれば、都市部へクルマで乗り入れずに高岡市街へ出かけられるといった利用スタイルを確立できる。
ここまで読んでくれた方、ありがとうございました。
鉄軌道王国富山が時代の魁になることを願っています。
乗り物カメラマン&ライター
秋本 敏行