「幸せ人口一〇〇〇万」
ウェルビーイング先進地域を目指して
明けましておめでとうございます。
令和七年の初春を県民ならびに県人の皆様とともに寿ぎたいと存じます。
昨年十月の知事選挙におきまして、多くの県民の皆様のご支持をいただき、引き続き県政を担うことになりました。県民の皆様からいただいた信頼と期待にお応えするため、初心を忘れることなく、全力で県政に取り組んでまいります。
令和二年に知事に就任して以来、県民の皆 皆様が主役の「若者からお年寄りまで希望に満ちた笑顔があふれる富山県」、「ワクワクすることがたくさんある富山県」、「チャンスがあり夢を叶えることができる富山県」の実現を目指してまいりました。
このためにも、能登半島地震からの復旧・復興に最優先で取り組むとともに、人口減少社会においても、県民一人ひとりの豊かな暮らしを実現するため、「未来に向けた人づくり」と「新しい社会経済システム」の構築を柱とする政策を着実に推進してまいります。
震災から一年が経過しましたが、未だ日常を取り戻せていない県民、事業者の方々がおられ、心を痛めています。引き続き、市町村等とも連携し、液状化対策など被災者に寄り添った支援に努めると同時に、今回の地震を教訓とし、さらなる地域防災力の強化に取り組みます。
また、本県の将来を担う全てのこどもたちが元気に自分らしく成長できる「こどもまんなか社会」の実現や教育改革、本県経済を支える人材育成、外国人等との共生社会の実現、医療・福祉人材の確保強化、文化・スポーツの活性化など、本県の活力を支え、発展の礎となる「未来に向けた人づくり」に取り組みます。
社会活動の基盤となるインフラ・県土強靱化、まちづくりや公共交通の維持・活性化、新たな産業の育成、行政サービスをはじめとするDXの推進など、県民の皆様が躍動する舞台を創り出すための「新しい社会経済システム」の構築にも取り組みます。
そして、これらの施策を進めるうえで、本県の目指すべき将来像と、今後の県政の基本方針を示すため、県民の皆様と共に新たな総合計画を策定することとしています。
就任以来、一貫して取り組んできた「県民目線」、「スピード重視」、「現場主義」の行政運営方針を引き続き徹底し、県政に対する県民の皆様の様々な思いをしっかりと受け止め、これまでに蒔いた種を社会や経済に実装していきたいと思います。
この四年間、県内各地で、様々な分野で、ひたむきにチャレンジされている多くの県民の皆さんにお会いすることができ、大変心強く、また嬉しく感じています。そんな皆様と「オール富山」で、富山県で暮らす人も、訪れる人も、富山に愛着を持って関わるすべての人が幸せを実感できる「幸せ人口一〇〇〇万 ウェルビーイング先進地域、富山」の実現のために、真摯に取り組んでまいります。
新年にあたり、県民ならびに県人の皆様の県政に対するご理解とご協力をお願い申しあげますとともに、皆様のご健勝、ご多幸を心からお祈り申しあげまして、新年のごあいさつといたします。
富山県知事 新田八朗