新しい年を迎えて
―〝昭和100年〟我々は何処に向かっているのか?―
令和7年(2025年)の年頭にあたりご挨拶申し上げます。
昨年は能登半島地震発災という厳しいスタートとなりました。その後も豪雨災害が追い打ちをかけ、未だに多くの方々が厳しい生活を余儀なくされています。一刻も早い復旧復興により日常が戻ることを願ってやみません。
さて、国内外ともに政治的、経済的そして社会的に不安定な状況が続いております。
今年は“ 昭和100年”、戦後80年という節目の年にあたります。
残念ながらこの国においては戦後の動乱期ですら起きなかったような凶悪な犯罪が頻発しています。
お互いに励まし合いながら、そして助け合いながら一生懸命に生きることで、今日の豊かさを得た“共生(ともいき)”の精神は一体何処に行ってしまったのでしょうか?
グローバル社会がもたらした光と影、経済至上主義は目先の金銭的損得に民(たみ)の関心を引き寄せてしまいました。
世代問わず誰しもが『こんな社会で良いのだろうか?』と戸惑いながらも、さ迷っているような気がしてなりません。ただ、社会の流れに逆らって、世の中や他人(ひと)を変えることは容易ではありません。しかし、自分自身は“自身の覚悟”次第で変わることができる!そのような一人ひとりの小さな覚悟の積み重ねが社会を真っ当な方向に向かわせる!と信じたいと思います。
大きなこと成すのは一握りのスーパースター、天才ではありません。平凡な大多数の民(たみ)によって歴史が創られてきたことを忘れないようにしたいと思います。
巳年は“再生と復活”の年とも云われております。
県人会連合会活動のありよう、期待も時代と共に変貌しつつあります。富山という共通の話題で集う人々が、お互いの多様な価値観を尊重し、豊かさの質を転換する、まさに“共生(ともいき)” 回復の架け橋となるよう引き続き、皆様方のご支援ご協力をお願い申し上げます。
皆様方のご多幸と穏やかな年となることを願っております。
東京富山県人会連合会会長 大田 弘